1. 舌と顎が喉側へ下がる
睡眠中は筋肉がゆるみます。仰向けでは重力が後方へ働き、舌根が気道側へ移動します。
立っている身体を90度倒すと、重力のかかり方が変わります。枕は後頭部から顎・舌・気道の位置を変え、マットレスは背中から胸郭と横隔膜を押します。仰向けでは、寝具の支え方が呼吸を直接左右します。
顎と舌が喉側へ下がると気道が狭くなります。同時に内臓が横隔膜側へ移り、背中側の肋骨は寝具に押されます。
気道が狭い・横隔膜が下がれない・胸郭が広がらない。三つが重なるため、仰向けでは睡眠中の呼吸が浅くなりやすいのです。
睡眠中は筋肉がゆるみます。仰向けでは重力が後方へ働き、舌根が気道側へ移動します。
立位では下方へかかる内臓の重さが、仰向けでは横隔膜側へ移ります。横隔膜が下がる幅が小さくなります。
肩甲骨から下部肋骨までが寝具へ接します。広く密着すると胸郭後面が呼吸で広がれません。
空気の入口だけでなく、空気を出し入れする胸郭まで制限されることが、仰向けの本質的な問題です。
睡眠中の呼吸は、肺だけでは決まりません。頭から骨盤まで、重力をどこで受けるかによって決まります。
枕が後頭部を持ち上げ、マットレスが肩甲骨から下部肋骨まで密着します。顎と舌が下がり、背中側の肋骨も広がりにくくなります。
枕で顎と舌が下がるのを防ぎ、マットレスで肩甲骨と肋骨の周囲に動く余地を残します。
横向きでは舌の後方移動が減る一方、下側の肩と肋骨へ圧力が集中します。仰向けでも横向きでも、気道を狭めず、肋骨を押さえない寝具をつくることが重要です。
気道、横隔膜、背中側の胸郭へ同時に重力と寝具圧がかかるためです。
仰向けそのものが悪いのではありません。気道と胸郭を狭めない寝具なら、左右への偏りが少ない姿勢です。
舌の影響は減りますが、下側の肩と肋骨が押されます。横向きでも枕の高さと胸郭への圧力が重要です。
好循環寝具は、枕で頭・顎・舌を支え、マットレスで背中の呼吸運動を守ります。