肩口・肩甲骨
肩が沈み込まず、鎖骨と胸郭上部が動ける形にします。
身体に沿って沈むウレタン寝具は、体圧を分散する一方で、呼吸で動く背中まで密着させ、胸郭を固定します。
肩が沈むと鎖骨が動かなくなり、胸郭上部が固定されます。胸郭が動かなければ横隔膜の上下動も小さくなり、一回に出入りする空気が減ります。
浅い呼吸 → 酸素不足・CO₂過剰 → 交感神経優位 → 浅い眠り → 朝の体調不良。これが、背中への密着から始まる悪循環です。
圧力を広く分けることと、呼吸しやすいことは別です。呼吸で動く場所まで均等に押せば、胸郭は動けません。
背中全体が包まれるため苦しさに気づきにくく、寝返りが減ります。同じ姿勢で胸郭を押さえ続け、呼吸低下が続きます。
呼吸が苦しくなると身体が圧力を感じ、寝返りで姿勢を変えます。柔らかく包まれないため、身体の警告が働きます。
「寝心地がよいから身体に良い」という選び方では、睡眠中の呼吸低下を見落とします。
呼吸する身体には、支える場所と動かす場所があります。すべてを同じ硬さ・同じ面で支える設計が間違いです。
肩が沈み込まず、鎖骨と胸郭上部が動ける形にします。
呼吸筋へかかる圧力を減らし、背中側の肋骨が広がる余地を残します。
呼吸を止めずに姿勢を保つため、必要な場所は支えます。
骨盤を安定させ、腹部と横隔膜が動ける位置を保ちます。
好循環マットレスは、呼吸で動く場所の圧力を減らし、必要な場所だけを支えます。