マットレス・下部肋骨・呼吸|LOWER RIBS & BREATHING

マットレスが下部肋骨を押すと
横隔膜だけでは深く呼吸できない

深く息を吸うと、みぞおちの横から脇腹、背中にある下部肋骨が外側へ広がります。仰向けでは、この動く範囲がマットレスに接します。下部肋骨を背中から脇腹まで押されると、横隔膜との連動が弱まり、一回の呼吸が小さくなります。

トラタニの結論:マットレスは、呼吸で広がる下部肋骨を背中から押さえてはいけません

横隔膜が下がるだけでは、肺が十分に広がる空間はつくれません。横隔膜の周囲にある下部肋骨が、脇腹と背中側へ動く必要があります。

下部肋骨を寝具で押さえる → 胸郭が広がらない → 一回の呼吸量が減る → 浅く速い呼吸で補う。寝具が呼吸へ与える影響は、背中の痛みより先に、呼吸の深さへ現れます。

下部肋骨と横隔膜が連動する流れ

横隔膜が
下がる
胸の中の空間が
上下に広がる
下部肋骨が
左右へ開く
脇腹と背中も
外へ動く
肺へ入る空気が
増える

お腹が前へ出るだけでは、深い呼吸とはいえません。脇腹と背中側の下部肋骨まで広がることが重要です。

下部肋骨が動かないと、上半身に何が起きるか

胸の上部だけが動く

下側が広がらない分、鎖骨と上部肋骨を持ち上げて空気を取り込もうとします。

首と肩に力が入る

横隔膜だけで足りない呼吸を、首や肩の呼吸補助筋で補います。

呼吸が浅く速くなる

一回に出入りする空気が少ないため、回数を増やして換気を補います。

眠っても身体の緊張が下がらない

浅く速い呼吸が続くと交感神経の働きが下がりにくく、副交感神経が優位な休息状態へ移りにくくなります。

仰向けでは、下部肋骨の背中側がマットレスに押される

立っているとき

脇腹と背中側には接触物がなく、下部肋骨は呼吸に合わせて外側と後方へ動けます。

仰向けで眠るとき

背中側の下部肋骨が体重とマットレスの間に入り、吸うたびに広がる方向から押し返されます。

柔らかく沈んでも、硬い面で押されても、下部肋骨が動かなければ呼吸は浅くなります

柔らかい寝具では素材が脇腹まで密着し、硬い寝具では背中の突出部へ圧力が集中します。問題は硬さの好みではなく、呼吸で広がる下部肋骨を押さえつけないことです。

下部肋骨の動きを確かめる

両手を脇腹へ当てる

みぞおちより少し下の左右へ手を当て、吸ったときに両手が外へ押されるかを確かめます。

背中側にも指を回す

親指を背中側の下部肋骨へ置き、吸うたびに後方へ動くかを確かめます。

肩をすくめない

吸うたびに肩だけが上がる場合は、下部肋骨が動かず、上胸部で補っています。

寝具の上で比べる

立位では動いても、仰向けで脇腹と背中の広がりが小さくなるなら、寝具圧が動きを妨げています。

下部肋骨が動きにくくなる一般的な原因

猫背・前かがみの姿勢

腹部と下部胸郭を縮めた姿勢が続き、肋骨が外側へ開きにくくなります。

腹部や背中の緊張

腹筋や背中の筋肉へ力が入ったままだと、横隔膜と肋骨の動きが小さくなります。

浅い呼吸の習慣

胸の上部だけを動かす呼吸が続き、下部肋骨を使う範囲が小さくなります。

睡眠中の背面圧

マットレスが下部肋骨の後ろから脇腹まで押し、呼吸で広がる方向を塞ぎます。

日中は姿勢を変え、意識して深く呼吸できます。睡眠中はそれができないため、下部肋骨へかかる寝具圧を減らす必要があります。

下部肋骨と呼吸についてよくある質問

下部肋骨は呼吸でどのように動きますか?

息を吸うと横隔膜が下がり、下部肋骨は脇腹から背中にかけて外側へ広がります。吐くと横隔膜が上がり、肋骨も内側へ戻ります。

下部肋骨が動かないと呼吸はどうなりますか?

一回に出入りする空気が減り、胸の上部や首・肩を使って呼吸を補いやすくなります。呼吸は浅く速くなります。

マットレスは下部肋骨の動きに関係しますか?

仰向けでは下部肋骨の背中側がマットレスに接します。脇腹まで広く密着する寝具は、肋骨が外側と後方へ広がる動きを小さくします。

骨盤を支え、下部肋骨には動く余地を残す

好循環マットレスは、身体を一面で受けず、腰と骨盤を支えながら、呼吸で動く肋骨の周囲へかかる圧力を減らします。

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